マグマが急速に冷えて固まると火山岩になる。
一方でゆっくりと冷やされると深成岩になる。
深成岩のグループは花崗岩、閃緑岩、斑糲岩である。
これらは左側程石英の含有率が高い。
火山岩と深成岩の違いは
火山岩は急激に冷やされたことで結晶構造が細かいのに対し、
深成岩はゆっくり冷やされたことで結晶が成長している。
この成長した結晶の部分がしばしば鉱石として利用される。
一般的に深成岩は地中深くで構成されるが、
火山がつくりだす熱水などの影響により、
地表近くで生成されることがある。このような地層を熱水ペグマタイトと言う。
一般に水晶の場合は石の内部にできた空隙の中で結晶が成長していき、
空隙が完全に埋まると瑪瑙なり玉髄などになるのだが、
空隙のまま残されるとそこに密集した水晶を見出すことができる。
このような空隙を晶洞…鉱山用語ではガマと言う。
pixel7a 5.43mm SS1/100.01 F1.89 ISO89
もっとも伊豆の海で拾える水晶はごく小さなものが多い。
しかし透明度は高くクラスターを形成ている。
さすがに完全な六角柱のものはこのサイズでもなかなかないが…
問題は浜辺で石とぶつかり、すぐに摩耗してしまうことである。
なのでたとえ顕微鏡サイズであっても、
水晶の結晶が残っている石を見つけるとうれしくなる。
もしこういう石を探したいと思うなら窪みや穴のある石を探せば
結晶が摩耗せず残っている可能性がある。
もっともそんなものが何の役に立つのかと言うと、オブジェにしかならないのだが。