高沼には高沼遺跡と言う縄文時代の遺跡があるが、目的はこれではなく、
鉱物ウォーキングガイド全国版で言及だけされている
コランダムの産地が目的である。
はじめて訪れた時は見つけることができず、
糸魚川のフォッサマグナミュージアムでその話をしたところ、
論文をコピーしてきてくれた。
こっちではないがここに書かれているように
雲母や微小な長石を伴って片麻岩の地層に産する。
同様の産地としては岐阜の河合村羽根谷が知られているが、
片麻岩の地層にはまだ知られていない産地があるのかもしれない。
沢を登りはじめて程なく倒木が行く手をふさぐが、
これをよけて2手に別れる沢の左側を登って行く。
沢は水が流れ始めるので左側の斜面を登るのが良い。
右手を見るとピンク色の紐でマーキングがしてある。
おそらく目印を設置したのだろうと思ったが、
そのまま高度を上げて、右手にあるズリの頂上の方に移動し慎重に降りる。
やはりマーキングのあたりがコランダムの地層である。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. SS1/30 F2.5 ISO100
木の根元まで掘り込まれており、
これはほぼ枯渇したと見ていいのでは…
4年前は結構残っていたのだが。
発見情報が1970年代の論文なので持った方と言えるかもしれない。
仕方ないのでズリを滑り降りながら、
転石を拾うことにする。