月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

コランダムの地層

高沼には高沼遺跡と言う縄文時代の遺跡があるが、目的はこれではなく、

鉱物ウォーキングガイド全国版で言及だけされている

コランダムの産地が目的である。

はじめて訪れた時は見つけることができず、

糸魚川フォッサマグナミュージアムでその話をしたところ、

論文をコピーしてきてくれた。

こっちではないがここに書かれているように

雲母や微小な長石を伴って片麻岩の地層に産する。

同様の産地としては岐阜の河合村羽根谷が知られているが、

片麻岩の地層にはまだ知られていない産地があるのかもしれない。

 

沢を登りはじめて程なく倒木が行く手をふさぐが、

これをよけて2手に別れる沢の左側を登って行く。

沢は水が流れ始めるので左側の斜面を登るのが良い。

右手を見るとピンク色の紐でマーキングがしてある。

おそらく目印を設置したのだろうと思ったが、

そのまま高度を上げて、右手にあるズリの頂上の方に移動し慎重に降りる。

やはりマーキングのあたりがコランダムの地層である。

20230520235237

OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. SS1/30 F2.5 ISO100

 

木の根元まで掘り込まれており、

これはほぼ枯渇したと見ていいのでは…

4年前は結構残っていたのだが。

発見情報が1970年代の論文なので持った方と言えるかもしれない。

 

仕方ないのでズリを滑り降りながら、

転石を拾うことにする。