さて、4月16日の撮影のメインである。
ぱっと見スジグロシロチョウに似ているが翅が透けているのがわかるだろうか。
また、翅をペタッと開いたり、毛むくじゃらな姿から蛾と間違われることがあるが、
ギフチョウと同様アゲハチョウの仲間である。
PENTAX K-5IIs + smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM SS1/640 F4 ISO200
毛むくじゃらな姿は氷河期の名残であり、
ギフチョウと並んでスプリングエフェメラルを代表する蝶である。
産地は局地的であるがギフチョウよりはだいぶマシであり、
近年は生息地を広げているという。
とは言え小生が子どもの頃は見ることもできず、
インターネットのおかげで見ることができるようになった
まさしくあこがれの蝶であり、
この蝶を見ると、どくとるマンボウ昆虫記を思い出す。
小生は木下沢林道付近~関場峠で例年ゴールデンウィークごろ撮影していたが、
小仏第二トンネルの工事の影響を免れないと見て、
新たな撮影地を探していた。
また、オオムラサキ撮影の下見でもあり、
ギンイチモンジセセリや
以前発生していたというホソオチョウもあわよくばと狙っていた。
裏高尾のウスバシロチョウはもう少し黒く、透明度の高い個体が多かっただけに、
やや不満が残るが、
荒廃してしまった産地の確認に行くのは怖いような気がして足が伸びなかった。
さて、ギフチョウ、ウスバシロチョウとこのカメラを使用しているが、
いくつか理由がある。
APS-Cのカメラはフルサイズと比べて換算画角に有利であり、
寄れない被写体をより大きく写すことができる。
また、PentaxのカメラはAPS-Cであっても感度を上げやすい傾向がある。
ところで、久しぶりに蝶撮りカメラマンが多く集まる撮影地に行ってみて
気づいたのは、オリンパス(OMシステムズ)が多くなっていることである。
やはり、望遠と機動力と連射性能は正義と言うことだろうか。