月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

石に恋して

草を褥に 木の根を枕

石に恋して 四十と余年…

 

…まだ牧野富太郎先生の半分もいかないが。

植物もそうだが鉱物もアマチュアの研究者が活躍した分野で

近代では保科百助長島乙吉櫻井欽一と言った

マチュアの大家がいた。

 

さて5月1日から越中方面を旅してきた。

行き先に関しては伊豆と迷ったのだが、

月が満月に近かったので、このコースになった。

 

実はほぼ同じルートを4年前歩いているのだが、

利賀行きのバスが10時40分発と25分遅くなっていた。

 

このルートは鉱物ウォーキングガイド全国版に掲載されている

利賀の柘榴石の沢に至るルートの逆コースであり、

掲載されているのは道の駅利賀に車を止めて、

峠を越えて往復するルートだったが、

小生が通るのは下のバス道を途中下車し、

山道を旧道の駅利賀を目指すルートである。

 

4年前は雹に降られ、気温も低かったが

今回の旅は天候に恵まれた。

今年は季節の進行が早く、山桜はほぼ見れなかったが、

わずかに残雪が残った上に咲いていた山桜の花を見ることができた。

20230509033939

OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. SS1/320 F2.5 ISO100

 

道ではカタクリショウジョウバカマイカリソウ

キクザイチゲ、ミヤマカタバミなどが見頃であった。

ギフチョウが出てきそうな気配だがカンアオイがない。

やはり水無湿原まで行かないと逢えないのかもしれない。

富山のギフチョウは天然記念物に指定されていないので採集地として名高いが、

指定を目指す動きが出ており、時間の問題かもしれない。

しかし散々保護されたミヤマシロチョウがこの有様なわけで、

温暖化も含めた環境の保全こそ焦眉の急であろう。

 

テントを背負っての旅では、今までは持っていくにしてもコンデジだったが、

カメラをショルダーバッグ、レンズをウエストバッグに装備することで、

マイクロフォーサーズのシステムを持ち出すことができた。

このスタイルが可能かどうかを検証する旅でもあったのだが、

問題は無いというのが結論だ。

強い雨にさえ降られなければ。