月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

鴻之台

時は天文7年。

小弓公方足利義明は1万の兵を率いて国府台城に入る。

対するは北条氏綱の兵2万。

江戸川の対岸に布陣する。

 

先に動いたのは北条方。

江戸川の浅瀬を渡り松戸城を目指す。

それを見た小弓公方方は渡り終わった直後に攻撃をかけ、

優勢に戦さを進めるも、

数の差で押されはじめ、

最終的に総大将の足利義明が討ち死にしてしまう。

この戦いを第一次国府台合戦と言う。

 

北条の関東における覇権を決定づける

川越夜戦の8年前の話である。

 

昔の人はこの川を歩いて渡ったらしい。

 

里見公園よりスカイツリーを望む

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PENTAX K-5IIs + smc PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited SS1/3200 F10 ISO100

 

だが待って欲しい。

前にも指摘したように、当時、江戸川は存在しなかった。

江戸時代の東遷工事の前までは利根川東京湾に注いでおり

江戸川は太日川と言う支流にすぎなかったので

今と比べると水量も少なかったのではなかろうか。

 

国府台城は江戸時代に取り壊され、

現在は一部が里見公園として残っている。