小さな被写体を大きく写したいとき、
マクロレンズを使うのだが、
各メーカーで何種類か用意していることが多い。
一眼レフ時代のキヤノンは100mmと180mm、ハーフだが50mmのマクロがあり、
EF-Sには35mmと60mm。さらにMP-E 65mmと言う特殊レンズが存在した。
Pentaxは50mmマクロと100mmマクロ、APS-C専用の35mmマクロがある。
OMシステムズに30mm、60mm、90mm、
パナソニックに30mmと45mmが存在する。
ではどのレンズを買えばいいのだろうか?
もし、あなたがレンズ交換式カメラ初心者だとするなら、
一番焦点距離の短いものをお勧めしたい。
長いほどピントの合う範囲が狭くなる。
いきなり中望遠マクロから入ってしまうと
えっ?レンズのピント浅すぎ!
と言うことになってしまうかもしれない。
(絞ればある程度コントロール可能ではあるのだが)
一方で、ちょうちょなど近づくと逃げられてしまう被写体には
ある程度距離のとれる焦点距離の長いレンズの方が有利だが、
等倍にこだわらないのであれば望遠レンズで代替可能である。
またボケを生かした写真を撮りたいときも焦点距離の長いレンズの方が有利であるが
一般にマクロレンズはボケよりも解像度に重点を置いている。
もっともタムロンの90mmマクロのようにボケに定評があるレンズも存在する。
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro SS1/4000 F2.8 ISO200
60mmマクロはマイクロフォーサーズだと換算120mmと言うことになるが、
このピントの深さは標準マクロのそれである。
これはこれで写真として成立しているのだが、
(むしろ少し絞って前後の雄しべもピントを合わせたほうがいいかもしれないが)
小生としてはボケの量が不満である。
マクロレンズは基本オートフォーカスではなくマニュアルフォーカスで
ピントを合わせるのだが、
昔は光学ファインダーやアングルファインダーでピントを合わせていた。
今ではモニタで拡大表示して簡単に精密にピントを合わせることができるのだが、
この60mmマクロはピントリングが光学的に連動しておらず
イラっとすることがある。
なぜマニュアルフォーカスクラッチ機構を搭載しなかったのだろうか…