月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

アカボシゴマダラ

先日幼虫の姿を写真に収めたアカボシゴマダラである。

幼虫の食草はエノキの葉であり、

成虫は樹液や熟して落ちた果実などに集まる。

 

在来種のオオムラサキが年1回、

ゴマダラチョウが年2~3回発生するのに対し、

年4回程度発生し、繁殖的に優位である。

 

ゴマダラチョウでさえ、いるところにはいる蝶であったのに対し、

コイツは近頃はそれこそどこにでもいる…

そんなに樹液の出る木があちこちにあるとは思えないのだが、

都市の自然もそんなに捨てたものではなかったらしい。

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OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + CM-AEF-MFT + EF300mm F4L IS USM + EXTENDER EF1.4x II SS1/160 F7.1 ISO200

 

やはり希少なオオムラサキとの競合が心配されるのだが、

そもそもオオムラサキはこの蝶が増える前から数を減らしていた。

食草であるエノキの木自体は、公園などでも普通に生えている。

オオムラサキちょうど今頃発生するのだが、

成虫は夏に卵を産み、幼虫は1年かけて成長する。

エノキは冬になると葉が落ちてしまうのだが、

落ちた葉には幼虫がくっついている、

しかし都市公園では美化のために落ち葉はどけてしまうのである。