菅谷館からオオムラサキの森にかけて
実に多くのハグロトンボが生息していた。
今までハグロトンボは川沿いで撮影していたので、
森の中で遭遇するのは不思議な感じがする。
一方で春先に見かけたカワトンボはまったく見なかった。
PENTAX K-5IIs + smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM SS1/1250 F4 ISO1600
このように翅を広げ、透過光が写っている写真は
褐色の翅のカワトンボで撮りたかったのだが
いないのなら仕方がない。
また真っ黒と思われたハグロトンボの翅も
意外と複雑な色に透過している。
ハグロトンボはお盆時に発生するからか、
極楽蜻蛉とか神様蜻蛉とか言われることがある。
かつて…
源平の争乱や…先の戦争で失われた日本人の魂が
お盆とともに戻ってきて
ふわりふわりと舞っていると仮託したのかもしれない。
ハグロトンボを見かけても、
捕まえたりはせず、
そっと眺めるだけにしたいものだ。