月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

極楽蜻蛉

菅谷館からオオムラサキの森にかけて

実に多くのハグロトンボが生息していた。

 

今までハグロトンボは川沿いで撮影していたので、

森の中で遭遇するのは不思議な感じがする。

 

一方で春先に見かけたカワトンボはまったく見なかった。

20230802052958

PENTAX K-5IIs + smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM SS1/1250 F4 ISO1600

 

このように翅を広げ、透過光が写っている写真は

褐色の翅のカワトンボで撮りたかったのだが

いないのなら仕方がない。

また真っ黒と思われたハグロトンボの翅も

意外と複雑な色に透過している。

 

ハグロトンボはお盆時に発生するからか、

極楽蜻蛉とか神様蜻蛉とか言われることがある。

かつて…

源平の争乱や…先の戦争で失われた日本人の魂が

お盆とともに戻ってきて

ふわりふわりと舞っていると仮託したのかもしれない。

 

ハグロトンボを見かけても、

捕まえたりはせず、

そっと眺めるだけにしたいものだ。