月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

終戦の日に寄せて

15日は、西の方で台風が横断し、

関東地方でもときおり激しい雨に見舞われた。

 

さて、この日は終戦の日であった。

小生は戦後の生まれだが、

徴兵された祖父は、

生前この日は贅沢はできないと語っていた。

 

一般に、あの戦争は、

軍部が勝手にはじめた戦争と言うことになっている。

しかるに、当時、立憲君主制ながら、

議会を保有し、少なくとも男子普通選挙は施行されていた。

 

確かに軍部は軍部大臣現役武官制度を悪用し、

何度か軍縮を実行しようとした内閣を潰して来たし、

クーデターやテロにより、政財界の大物が命を奪われたりもしてきた。

そして政党政治は終焉を迎え、大政翼賛会に合流していった。

その時、国民や議員たちは何をしていたのか。

 

民主主義という政治体制は

国民が選んだ議員がある程度の政治的権限を持つ。

しかし、国民に情報が届かず、

また情報から判断できなければ正しい選択することはできず

ただプロパガンダに流されるだけになってしまう。

戦前のメディアは新聞やラジオ放送が主だったが、

彼らは軍の検閲を受け、不都合な情報は国民には伏せられていた。

 

今では、テレビ放送が加わり、

インターネット上に様々な情報があふれている。

しかし、国民はその情報を正しく収集し、

精査し、分析し、判断することができているのだろうか。

 

舛添が日本人のインテリジェンスの欠如を嘆いていたが、

我が国は案外簡単に戦前と同じ道を歩むことになるのではと言う

不安を強く感じる。

 

さて、8月11日の入笠山に戻るが、

山頂駅に戻りルバーブソフトを食べた後、

もう一度花畑に戻り何とかアサギマダラを撮影することができた。

20230816044931

PENTAX K-5IIs + smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM SS1/250 F4 ISO100

 

とりあえず撮影できたことに満足し、先に進むことにした。

山頂駅に着いたのは9時45分くらいだったが、

すでに11時45分になっていた。