フィルムで写真を撮ると
現像するまで出来上がりがわからない。
現像に出しうまく撮れているかドキドキしたものだ。
写真をはじめたころ、
やはりうまく撮れるかドキドキしながら撮影する。
しかし、ある程度経験を積むと、
結果が予測できてしまい、ドキドキは減退していく。
まして最近のカメラやスマホは何も考えずに撮っても
きれいな写真があたりまえのように撮れてしまう。
しかし写真はピントが合っていれば、ブレてなければ、
さらに言えば見たままが写っていればよい写真と言うわけではない。
Canon EOS 5D Mark III+EF135mm F2.8 ソフトフォーカス SS1/640 F2.8 ISO100
ソフトフォーカスレンズは、見たままを写すレンズではないし、
いまだどういう写真が撮れるか完全には予測できない。
それがゆえに小生はソフトフォーカスレンズで写真を撮っているのかもしれない。
また、これも習熟すると、写真を撮影するうえで、ある程度型ができてしまい
創意工夫が失われてしまうことがある。
例えばこの写真は公孫樹の木の下の部分が
右下から斜め左上の上から2/3くらいまで来るように撮影されており、
黄金分割や対角線構図を意識したものとなっている。
構図は確かに勉強すべきなのだが、
意識しすぎると毎回同じような写真ばかりになってしまう。
それはそれで、見ているほうもつまらないだろうし
撮ってる側もつまらない。
そんな時に、他の写真ブログを見て回ると
なるほどそう来たかなど新たな着眼点に気づかされることも
多々ある。
新しい気づきがあり、真似をしてうまくいくと
それはそれでまた楽しいものである。
それでも継続するとモチベーションが低下し、
写真もストックがあるのなら
まだ撮りに行かなくていいかと、写欲が減退してしまう。
人間楽しさが無いと継続できないものである。
さて、これもカナールの公孫樹並木の写真である。
ここの公孫樹並木のソフトフォーカスは
すでに何作か掲載したが、どれも表現が違う。
こちらはややアンダー気味に撮影したことで、
うまくにじんでくれていると思う。
ソフトフォーカスの予測不能は
撮る側だけでなく、設計側にもあるようで…