望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、
暁近くなりて待ち出でたるが、
いと心深う、青みたるやうにて、
深き山の杉の梢に見えたる、木の間の影、
うちしぐれたるむら雲隠れのほど、またなくあはれなり。
―徒然草 137段
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm(175mm) SS1/30 F5.6 ISO200
ドラマチックトーン ホワイトバランス:蛍光灯 露出補正:-3
当ブログの題名の前半分はここからとっている。
中秋の名月を撮影に出かけて
空が曇っていたらがっかりする。
でも曇っていないととれない写真と言うのも確かにあるのだ。
兼好法師こそが日本中世の美意識をまとめた
日本最大の哲学者と言えるだろう。
あやしうこそものぐるほしけれ。