月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

桜田門外

桜田門は外桜田門と内桜田門とがあり、

桜田門を抜けると四角い広場に出て、

侵入者を三方からフルボッコにできる枡形虎口の形状をしている。

 

桜田門と言うと警視庁で有名だが、

彦根藩の屋敷はやや北、尾崎咢堂の銅像のあるあたりであった。

井伊掃部頭直弼の一行はこの堀に沿って桜田門に向かい襲撃された。

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PENTAX KP + APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO(92mm) SS1/200 F11 ISO200

 

この井伊直弼…和歌や茶道をよくし、居合の達人でもある完璧超人だったが

安政7年3月3日はちょうど雪が降っており、刀に雪除けをつけていたので

抜刀できなかったとも、襲撃時真っ先に駕籠を狙撃されすでに重傷を負っていたともいう。

しかしこのあたりに狙撃に適したポイントなどなさそうなんだけどな…

桜田門江戸城以外は。

それこそ目の前にあるので駕籠なんぞ使わずに歩いていれば

暗殺なんぞされなかったかもしれない。

実は変当日、狙われていると言うタレコミがあったのだが、

なまじ剣術に自信があったので、いつもの通りの護衛で登城したところ、

幕末に暗殺された大老と言う不滅の名を残すことになった。

 

ちょうど襲撃があったあたりの土手には赤い花が咲いている。

桜田門の北側から半蔵門にかけては

石垣ではなく土の斜面になっていて。

とこどころに彼岸花が顔を出していた。