月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

金木犀と葉脈

日本ではお月見は月見団子を食べることになっているが

中国では月餅を食べ、金木犀のお茶を飲むそうな。

中国では金木犀のことを桂花と言う。

 

将棋は駒に宝玉をあしらっている。

玉とか金とか銀とか

香は香木として、桂は…

 

戦国策に

楚国之食貴於玉薪貴於桂と言う言葉が出てくるが、

合従連衡の合従で有名な蘇秦が楚に行ったとき

王様になかなか面会できなかった。

その時に言った言葉で、

楚国の米は玉のように高く、薪は桂に様に高いという意味で、

桂焼き玉炊ぐという成語になっていたり、

桂玉の艱と言ったりもするが

物価が高い例えである。

 

中国には月に桂の木が生えているという伝説があり、

入手困難で貴重なものの例えだった。

なお月の桂は、かつらの木ではなく、月桂樹でもなく、金木犀である。

 

余談ながら、玉も硬玉翡翠ではなく、軟玉の方だっただろう。

日本では縄文時代糸魚川翡翠が流通していたが(その後古墳時代に失われた)、

中国に硬玉が確実に入ってくるようになったのは清の時代であり、

故宮の有名な翠玉白菜も清の時代の作である)

日本の翡翠があらためて日の目を見たのは戦後のことである。

 

しかし日本も中国も中秋は旧暦8月の満月なので

中秋のころにはまだ金木犀は咲いていないのであった。

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PENTAX Q7+06 TELEPHOTO ZOOM 45mm SS1/40 F2.8 ISO100

スマートエフェクト:あでみやび

 

45mmで207mm相当、さすがにボケるが、油断するとブレる。

かつては焦点距離分の1のシャッタースピードで撮影すべしと言われたが、

1/40は5mm分足りない。

 

それを補うのが手振れ補正だが、あまり効いてないような気がする。