月に叢雲 花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

歪なハートマーク

前にPZ 45-175mmでもう少し寄りたかった

イトトンボの交尾の写真を

APO 70-300mmで再挑戦することができた。

cloudmoon.hatenablog.com

20240803015013

OM-1 Mark II + CM-AEF-MFT + APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO(300mm) SS1/320 F5.6 ISO640

 

PZ 45-175mmの最短撮影距離は90センチ、 APO 70-300mmのマクロモードが95センチ

PZ 45-175mmの方が若干寄れるのだが

そこは175mmと300mmの差でAPO 70-300mmの方が大きく写せる。

サンヨンでも最短撮影距離が140センチなので

小さいものを大きく写すことにかけては

APO 70-300mmの方に分がある。

もちろん正式なマクロレンズの方がよいのだが

マクロレンズは近づかないと大きく撮影はできない。

もっともこのレンズ、

マクロ域でオートフォーカスが使いものにならず

手振れ補正も効いていないようなのでしんどいのだが…

 

シグマは今でこそ純正に勝るとも劣らない性能のレンズをつくっているが

この当時は安かろう悪かろうと言う印象があった。

特にキヤノンユーザーには鬼門で、

シグマの古いレンズをEFマウントの新しいカメラに取り付けると

エラーが出て撮影できないと言うトラブルを何度か起こしていたのである。

タムロントキナーではあまり起きなかったことから

シグマROM問題と怖れられていた。

 

シグマが互換機メーカーから脱却したのは

やはり2011年に発売されたSD1の存在が契機になったのではなかろうか…

SD1はFoveonセンサーを搭載していたが

せっかくのFoveonセンサーを活かすレンズが無かった。

なにせSAマウントと言うドマイナーなマウントである。

レンズはシグマしかなかったし、

シグマのレンズは安かろう悪かろうであると思われていた。

SD1に見合うレンズをつくる必要性からArtラインは生まれたのではないか。

Artラインがはじめて言及されたのは2012年のフォトキナである。

初のArtライン35mm F1.4 DG HSMはフルサイズ用ではあったが

APS-Cでは52.5mmの標準レンズであった。

なおSD15までは焦点距離1.7倍と通常のAPS-Cよりもやや小さかったので

APS-C用のレンズを使ってもわずかに望遠寄りになってしまった。

 

しかしその後Foveonセンサーの開発は難航し

APS-Hのsd Quattro Hは出したものの

APS-HのなのでAPS-C用のレンズだとセンサーの中央しか使えず、

フルサイズ用のレンズだと焦点距離が1.3倍されると言う

微妙なカメラになってしまった。

 

現在シグマはSAマウントは打ち切り

Lマウントアライアンスのカメラをつくっているが

パナソニックしか合流せず、

早くも価格コムの登録レンズ数でZマウントやRFマウントに本数で抜かれてしまった。

 

さて小生はSD1 Merrillを持っているのだが

APS-Cのシステムであるにもかかわらず、

フルサイズの77システムより大きく、

バッテリーの持ちが悪く、書き込みに時間がかかり、

ライブビューも使えなかった。

 

主にバッテリーの消耗の関係で遠征に持ち出すのにためらいがあり、

なかなか使用する機会がないのだが、

たまに無性にFoveonの絵を拝みたくなることがある。

LマウントでFoveon機が出る日がはたして来るのだろうか…