祖光院では遠くを飛んでいる黒いアゲハしか撮れず
その姿も何か飛んでいる程度でよくわからない写真になったが
連写が得意でなく、AFもアレなPENTAXでも無事飛翔写真が撮れた。
PENTAX KP + APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO(300mm) SS1/400 F5.6 ISO200
PENTAX KPは2017年に発売された一眼レフであり、
ISO819200まで撮影可能な高感度番長であった。
この写真はISOオート、絞り優先で絞りを解放にして撮影している。
これで撮影すると、一般的に手振れしないシャッタースピードに自動で設定される。
もし暗ければ、自動でISOが上昇し、1/300以上のシャッタースピードを維持する。
昔のデジカメはISOが上がるとノイズがひどかったので
できる限りISOは低めで固定していたので、シャッタースピードが上がらず、
望遠はブレとの闘いだった。
さてこの写真…蝶を見るとやっぱりブレている。
しかしこれは手振れではない。
手振れは全体がブレるので
彼岸花もブレていないとおかしいからだ。
被写体が動いているときに生じるブレは被写体ブレと言う。
もし、空中で完全に静止している写真が撮りたいのであれば
ISOオートでシャッタースピード優先にし、
最低でも1/1000くらいのシャッタースピードに設定してやると良い。
今回の場合、おそらくISOは800程度になる。
被写体ブレの特性を生かして、
被写体を追いかけるようにカメラを動かし、
背景の方をあえてぶらすテクニックもある。
このような撮影法を流し撮りと言う。
動画以外に鉄道やレース、スポーツなどでよく使われるが、
カワセミカメラマンがビデオ雲台を好むのも流し撮りのためである。
一方、蝶の飛翔はあまりにも不規則なので、
追いかけて撮るのは難しい。
いいんだよ!わざとぶらすことで動きを表現してるんだよ!
…と言ってみたりするのである。