月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

丸の内仲通り

三菱一号館美術館から1本先の通りは

丸の内仲通りの歩行者天国である。

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pixel7a 5.43mm SS1/3745.32 F1.89 ISO45

 

すでにお昼をまわっていたこともあり

道は大半が影になってしまっている。

けやき並木も半分明るいが半分暗い。

このような写真を撮ると、空は白飛びしてしまうことが多いのだが

特に露出補正をせずとも、諧調を残している。

 

空気は涼しくなったように思うが、

富士山が冠雪せず、この時期になっても白くならないのは

1894年の観測開始以来以来ではじめてのことのようだ。

1894年と言うと明治27年日清戦争がはじまった年である。

 

歴史的に1789年のフランス革命の年にはセーヌ川が凍結し、

日本において1782年~1788年は天明の大飢饉が発生している。

この時期は寒冷で、海岸線も低く江戸海退と言われることもある。

一方で室町末から江戸初期は温暖でこの時期を中世海進

鎌倉時代から室町初期は寒冷化しパリア海退

平安時代は温暖でロットネス(平安)海進が起きたという。

 

中世海進や平安海進のころも富士山が冠雪しない年があったかもしれない。

 

温暖化対策には人間の努力ももちろん必要ではあるが

地質学的なサイクルでは地球は何度となく

温暖化と寒冷化を行き来している。

温暖化すると永久凍土が溶け海岸線が上昇している。

江戸末期から現在はちょうど温暖化のサイクルにある。

海面上昇を含めて手を打っておかないとまずい状況かもしれない。

 

しかし0度を下回っても冠雪しないというので

もしかしたら富士山の地表の温度が上昇しているのかもしれない。