PENTAXのもう一つのソフトフォーカスレンズ。
smc PENTAX-FA SOFT 85mm F2.8。
オートフォーカスが効くソフトフォーカスレンズは知るかぎり
キヤノンのEF135mm F2.8 ソフトフォーカス
Konica Minolta AF ソフトフォーカス 100mm F2.8 W/C
の4本しか存在しない。
PENTAXのソフトフォーカスレンズが絞りでソフトフォーカスを制御するのに対し、
キヤノンとミノルタはソフトフォーカス機構を組み込んだレンズで
現在のキヤノンのSAコントロールの要領で、ソフトフォーカス量を決める。
マニュアルフォーカス時代にミノルタは
バリソフトロッコールと言うレンズを出していたので、
ソフトフォーカス機構を組み込んだレンズはバリソフトと区別するべきかもしれない。
ソフトフォーカスレンズは絞り解放ではソフトが強すぎるので
ある程度絞って使うのに対し、
バリソフトレンズは絞り解放付近で使うことになるので、
風景はソフトフォーカス
ポートレート的な写真はバリソフトの方が向いていると思われる。
なおsmc PENTAX-FA SOFT 28mm F2.8以外はすべて中望遠レンズである。
PENTAX K-1 Mark II + smc PENTAX-FA SOFT 85mm f/2.8 SS1/320 F5.6? ISO100
画角は85mmと言うポートレートに適した画角だが
絞って使うためそれなりにピントは深い。
ちょうど風が吹いていちょうの葉がはらはらと落ちていくところを狙った。
ソフトフォーカスは明るいものをにじませる表現をするレンズで
晴れた日のいちょうの葉はよくにじみ、
よく例えられるように黄金に輝くいちょうを表現できるのである。
しかし、空を入れると空はさらに明るかったりするので
実は28mmは結構使いにくかったりする。
このあたりがソフトフォーカスレンズは中望遠が多い理由であろう。