月に叢雲 花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

ミドリシジミ

6月のごく短い間姿を見せるシジミチョウの仲間を

ゼフィルスと言う。

語源はこの時期に西風が吹くことが多いため

西風の神と言う意味。

 

エンヤのカリビアンブルーの歌詞にはZephyrusと言う言葉が登場する。

もっともゼピュロスと発音するようで

田中芳樹の西風の戦記もゼピュロシア・サーガと言うサブタイトルである。

しかしシジミチョウはゼフィルスでなくてはならない。

かの手塚治虫もそう呼んでいた。

 

この蝶も子どもの頃、図鑑でこんなに美しい蝶がいるのかと驚いたものだが

ついぞ逢うことはできなかった。

今ではインターネットで産地の情報が手軽に調べられる。

良い時代になったものだ。

 

舞岡公園は平地性ゼフィルス6種が生息したので、

かつては蝶撮りのカメラマンでにぎわったものだ。

ミドリシジミの主なポイントは

かっぱ池と水車小屋のあたりであったと記憶していたが、

かっぱ池でしばし探すも全く姿を見なかった。

20250802092438

OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 SS1/400 F5.6 ISO5000

 

これはダメかと思ったが、水車小屋付近の樹に止まっているのが見つかった。

しばらく歩き回った後だったので手がプルプルしていたが

手振れ補正と高感度のおかげでなんとか撮影することができた。

 

残念ながら翅を広げてはくれなかったが、

拡大するとわずかに翅の間に緑色の光沢が見える。

オスである。

 

実はミドリシジミは地元の長田谷津にも生息していて、

早朝と夕方キラキラと飛び回っているのを見ることができるが、

舞岡公園にせよ長田谷津にせよ

昆虫の採集は禁止と言うことになっているので、

そっと眺めるか、写真を撮るかにとどめよう。

 

写真を撮るのもなかなか難しいのだが。

 

youtu.be

このPVは捕虫網を振り回すおっさんが、

西風の妖精たちに捕虫網を取り上げられてしまい

かわりにカメラを渡されるシーンがある。

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