月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

スプリング・エフェメラル

一口に写真撮影と言っても、そのターゲットは千差万別であるが、

当ブログは自然をターゲットとしている。

ではなぜ自然をターゲットにするのか。

 

日本人は古来から季節の遷り変わりを鋭敏にとらえ

万葉の昔からうたにうたってきた。

この国の人々は自然と、ときに畏れときに敬いながら、ともに生きてきたのである。

 

しかるに、昨今、我々は自然を敬う心を忘れてしまったように思う。

 

そして、自然はひとたび牙をむくと、

おそろしい災禍をもたらす。

そう…ちょうど12年前のあの日のように。

 

小生は今一度、人の傲慢さをあらため、

自然を畏れ、敬うことを忘れないために季節を追う。

小生が写真を撮るのは神に額ずき、祈りを捧げるようなもの。

神を穢すものはすべて邪悪である。

 

さて、本日から2月26日に埼玉県小鹿野町で撮影した写真である。

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Canon EOS 5D Mark III+EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(400mm) SS1/320 F5.6 ISO100

 

両神山地の麓のセツブンソウ自生地で撮影した写真である。

この時期にしか姿を見せない自然をスプリング・エフェメラルと呼ぶが

このセツブンソウもその一つである。