月に叢雲花に嵐

1日1枚フォトダイアリー

てふてふひらひら

海野和男カメラマンと言うとアサギマダラの飛翔の写真が印象深い

彼はフィルム時代から魚眼レンズにストロボを炊いて撮影していた

 

今やプリ連射機能があるので

比較的容易に誰でも飛翔写真が撮れるようになった。

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OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 SS1/400 F5.6 ISO250

 

人間の反射神経では蝶が飛び立つのを見てから

よし撮るぞ!と撮影すると、蝶は飛び去った後…

と言うことになりがちである。

プリ連射を使えば半押ししている間も数秒くらい保存してくれるので

撮影前数秒からのパラパラ漫画のような写真を撮ることができる。

より具体的には(どの機種に搭載されているかなど)写真家協会の説明を見ていただけるとよいと思う。

 

OM-1のプリ連射機能はプロキャプチャモードと言うが

3種類あって撮影地でどれがどれだかわからなくなり

ノーマルのプロキャプチャモードを使用してしまった。

 

これを多用するとメモリーカードをあっという間に消費してしまう諸刃の剣

シロウトにはお勧めできない…

 

この写真は下のマツムシソウにいたのが飛び立ったのだが

翅に蚊らしきものが止まっているので

これに驚いて飛び立ったのかもしれない。

 

アサギマダラは比較的ゆったり優雅に舞うが、

これはアサギマダラには毒があり

鳥に狙われることが少ないからだろう。

(鱗粉に毒があるとかではないので触っても平気だが)

旅する蝶アサギマダラにとって最大の脅威はやはり人間と言うことになる。

 

蝶のことは古語でかはびらこ(こは変体仮名

もしくはてんがらこ(釣りのてんからの語源と言われる)と言った。

川辺にひらひら飛んでいるから、

あるいは天から来るからこの名がついたようだ。

蝶は古来、魂と関連付けらる風習があったといい、

畏れられて万葉集勅撰和歌集には採用されなかったという。

 

平安時代になると外来語のてふに取って代わられ

鎌倉時代にはてうに変化し

江戸時代にちょおと発音されるようになった。

ただし書き言葉は最近までてふであった。

 

また平家一門は蝶の家紋が使われたが

これは平将門を追討した平貞盛に下賜された鎧に蝶の文様がついていたからと言う。