ホシホウジャクさんだー!
ホウジャクは蛾の仲間である。
この蛾は日中ホバリングしながら花の蜜を吸いに来る。
ホウジャクが飛び交っていた。
このホウジャクだがホバリングするとき、
超スピードで羽ばたいており、
飛翔写真を撮影すると必ず翅がブレた写真になる。
よし…今日と言う今日は翅を止めた写真を撮ってやる。
空気を吸って吐くことのように!
HBの鉛筆をペキッ! へし折る事と同じようにッできて当然と思うことですじゃ!
PENTAX KP + smc D FA MACRO 100mmF2.8 WR SS1/1000 F2.8 ISO800
シャッタースピード優先で1/1000秒。オートにしたISOは800まで上がっている。
翅はわずかにブレている。
1/1000秒では完全に止まるまで至らなかったようだ…
首かけイチョウの下に咲いている。
いつになく富士見町の方へは足が向かないで土手三番町の方へ我れ知らず出てしまった。
ちょうどその晩は少し曇って、から風が御濠の向むこうから吹き付ける、非常に寒い。
神楽坂の方から汽車がヒューと鳴って土手下を通り過ぎる。
大変淋しい感じがする。
暮、戦死、老衰、無常迅速などと云う奴が頭の中をぐるぐる馳け廻ぐる。
よく人が首を縊くると云うがこんな時にふと誘われて死ぬ気になるのじゃないかと思い出す。
ちょいと首を上げて土手の上を見ると、いつの間にか例の松の真下に来ているのさ」
「例の松た、何だい」と主人が断句を投げ入れる。
「首懸の松さ」と迷亭は領えりを縮める。
「首懸の松は鴻の台でしょう」寒月が波紋をひろげる。
「鴻の台のは鐘懸の松で、土手三番町のは首懸の松さ。
なぜこう云う名が付いたかと云うと、昔しからの言い伝えで誰でもこの松の下へ来ると首が縊りたくなる。
土手の上に松は何十本となくあるが、そら首縊りだと来て見ると必ずこの松へぶら下がっている。
年に二三返んはきっとぶら下がっている。
どうしても他の松では死ぬ気にならん。
見ると、うまい具合に枝が往来の方へ横に出ている。
ああ好い枝振りだ。
あのままにしておくのは惜しいものだ。
どうかしてあすこの所へ人間を下げて見たい、誰か来ないかしらと、四辺りを見渡すと生憎く誰も来ない。
仕方がない、自分で下がろうか知らん…
もちろん首吊りがしたくなるイチョウではなく
公園を設計した本多静六博士が首を賭けてもと移転させた大イチョウである。
それに比べて小池百合子ときたら…